「ファンダムってなんだか怖そう」「ルールが多すぎて、失敗して荒れてしまったらどうしよう……」
K-POPの世界に飛び込んだばかりの時は、独特な言葉やファン同士の強い連帯感に少し圧倒されてしまうこともあるかもしれません。でも安心してください。これらのルールは、あなたを縛るためのものではなく、推し活を心から楽しみ、そして自分自身を守るための「お守り」のようなものなのです。
今回は、一線を越えて「出禁(ブラックリスト)」やトラブルに巻き込まれないために、大人のファンとして心得ておきたい「鉄の掟」を、日韓の文化の違いも踏まえて優しく紐解いていきましょう。
- Vol.1|SNSでのマナーと「検索避け」の基本
- Vol.2|現場での交流・ソンムル・お祝い文化
- Vol.3|鉄の掟・出禁を避けるための自衛策(今ここ)
- 番外編|K-POPファンダム用語集 A to Z
K-POPのルールは、グループや活動する国によって細かく異なることがあります。まずは「一般的な基本」として参考にしてみてくださいね。
ファンダムの正体を知る|「推し」を支える大きなチーム
K-POPを語る上で欠かせない「ファンダム」。まずは、その成り立ちと不思議な文化についてお話しします。
「ファンダム」と「ファンネーム」の違いって?
初心者の方が最初につまずきやすいのがこの言葉の違いです。
- ファンダム:推しを支える「組織されたファンコミュニティ全体」のこと。一つの大きな「プロジェクトチーム」と考えると分かりやすいかもしれません。
- ファンネーム:そのチームの一員を指す「愛称」です。ARMY(BTS)やCARAT(SEVENTEEN)、STAY(Stray Kids)、ATINY(ATEEZ)など、グループごとに素敵な名前がついています。
例えば、韓国でのカムバック(新曲発売)時には、音楽番組で1位を取るために、ファンダム全体で協力してYouTubeのMVを何度も見たり、音源を購入したりします。日本のオリコンチャートで上位を目指して、発売日に一斉にCDを購入するのも、この「チーム一丸となった応援」の一環です。
※他にも「カムバ」「スミン」など、ファンダム特有の言葉を詳しく知りたい方は、こちらの用語集をあわせて活用してみてくださいね。
検索避けや伏せ字に込められた「大人の配慮」
SNSでグループ名を絵文字に変えたり、伏せ字にしたりする「検索避け」は、ファンの自発的な情報統制のひとつです。これは、アーティスト本人の目にネガティブな情報を届けないための保護策(サジェスト浄化)であると同時に、他のアーティストへの配慮でもあります。
例えば、他グループと比較したり、少し意見を言いたくなったりすることもありますよね。そんな時、あえて名前を隠語で呼ぶのは、相手のファンダムを刺激せず、平和に推し活を楽しむための「洗練されたマナー」なのです。
「自衛」は楽しく推し活を続けるためのエチケット

アクリルスタンドのような光沢のあるグッズは、知らぬ間に部屋の背景や撮影者が反射して写り込んでしまうことがあります。SNSにアップする前には、必ず細部までチェックして自衛しましょう。[Image by AI]
推し活は最高に楽しいものですが、中には少し過激な反応をされるファンの方も一定数いらっしゃいます。些細な一言が、想像もできないような大きな騒動に発展することも……。
自分の情報を守ることも大切です。グッズ(アクスタや缶バッジ)を撮影する際、自分の顔や住所が書かれた郵便物が「反射」して写り込んでいないかチェックしましょう。特定班に情報を与えないという高度なセキュリティ意識を持つことは、自分と推しを無用なトラブルから守ることに繋がります。
【鉄の掟】境界線を知り、アーティストを尊重する振る舞い
ここからは、絶対に超えてはならない「レッドライン」についてお伝えします。
「サセン」と「出待ち」:プライベートは聖域です

華やかなステージで見せる「公(ON)」の姿と、一人の人間として過ごす「私(OFF)」の時間。この境界線を理解し、尊重してそっと見守ることが、大人のファンに求められる大切なマナーです。[Image by AI]
最も厳しく禁じられているのが、アーティストの私生活(プライベート)を侵害する「サセン」と呼ばれる行為です。
- 絶対にNGなこと:自宅や宿舎、実家、家族などのプライベートな場所を特定して訪れること。
- 出待ちのルール:大手事務所の多くは、出待ちを「公式ルール」で禁止しています。
特にサセン行為や、会場内での無断撮影・録画といった重大なルール違反が発覚した場合、事務所から「ブラックリスト(出入り禁止)」に指定されることがあります。こうなると、ファンクラブからの強制退会(FC削除)はもちろん、今後行われるあらゆるコンサートやイベントへの参加が一切禁止されるという、非常に厳しい措置が取られることがあります。
空港での振る舞いと、偶然の遭遇への対応
空港での出待ちは、韓国などでは日常的な光景ですが、ここでも自制心が必要です。
- 空港のルール:決められた停止線を守り、必要以上に近づかない、追いかけないこと。
- 日本の合同コンなど:イベント宣伝のために出待ちが許可(あるいは黙認)されることも稀にありますが、基本は禁止。もしOKな場合でも、礼儀正しくお迎えするのがルールです。
また、街中でアーティストに遭遇することもあるかもしれません。そんな時は、「相手を尊重し、そっと見守る」のが最高のホスピタリティです。その場ですぐにSNSにアップするのは、場所の特定や混乱を招くため控えたいものですね。
もし「どうしてもこの感動を共有したい、推しの素晴らしさを伝えたい」という時は、十分に時間が経過した後日、場所を特定できない形で「素敵なエピソード」として紹介してみてはいかがでしょうか。そんな温かいシェアなら、推しの魅力を広める素敵な宣伝になり、アーティストへの敬意も伝わるかと思います。
チケット転売・代行利用は「自己責任」の意識で
事務所は基本的にチケット転売や代行をNGとしています。しかし、海外公演などで「正式なルートが整備されていない」「言語の壁がある」といった現実もあります。
情報は慎重に集め、利用はすべて自己責任で行いましょう。日本のような性善説が通用しない世界もあるため、「何かあっても文句を言わない」という覚悟と、しっかりとした事前調査が欠かせません。
ヨントン(ビデオ通話)の日韓の違い
憧れの推しと話せるヨントンにも、国による違いがあります。
- 日本:録画禁止、背景の写り込みに対しても非常に厳しい。
- 韓国:録画OKなことが多く、ルールが少し緩やかな傾向にあります。
まとめ|「自分の推しのルール」を自分の目で見つける
今回お話ししたことは、K-POP界隈の一般的なルールです。しかし、実際には「推しているグループによって、そして活動する国によって」、細かなルールは異なります。
この記事を一つのガイドとして参考にしつつ、ぜひSNSなどを駆使して、ご自身の推しグループのファンダムの様子や、最新のルールを探ってみてください。周りの素敵なファンの皆さんの振る舞いを観察することが、一番の近道かもしれません。
🤫 シークレット・ヒント:ファンは推しの鏡
私たちが品格を持って、相手を尊重する応援を続けることで、推しが一番輝ける場所を守っていけるはずです。迷ったときは「今の自分の行動、推しが見たら喜んでくれるかな?」と自分に問いかけてみてくださいね。
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